1.最後はアナログな目利き力
グローバル化の進展が著しい昨今ですが、各国の不動産事情は大きく異なることから、不動産に関わる職業は、最も国境を越えにくい特殊な職業の一つであると言われています。
不動産鑑定士の仕事も、基本はローカル、ローテク、アナログであり、これに加えて文化色や物件独自のストリート性も強くあり、結局、最後に差がつくのはマニュアル的な対応よりも、評価を行う不動産鑑定士個々人の目利き力です。
2.大は小を兼ねない
脱マニュアル、経験、専門性、地域精通性、目利き力を重視し、会社組織の拡大を指向しません。2つとして同じもののない不動産、お客様にとって大切な不動産、不動産のまわりには必ず人がいて思いがあります。受付段階から、私自らがオーダーメードで対応いたします。
3.なぜ中小企業診断士か?
中小企業診断士の資格は、銀行員時代に取得しました。融資業務に携わっていた時期に必要性を感じて学習を始めたものです。一見、この資格は不動産の鑑定評価とは何の関わりもないように見られがちですが、土地神話の崩壊、不動産の金融化、収益性重視の傾向等を背景に、今や中小企業診断士的な切り口と銀行員時代の経験は、強みの一つとなっています。
単に、土地の相場感が重視された時代から、商圏分析、収益構造の分析、決算書の解析、投資分析、金融の知識、業界動向把握等が重視される時代が到来したと言っても過言ではありません。
最近、CRE戦略(企業用不動産戦略)が注目されるようになりました。これは、企業目線にたって不動産を経営資源の一つとして見直ししようとするものです。中小企業診断士の資格と銀行員時代の経験は、このようなコンサルティング業務やFP関係・再生支援関係の評価業務でも活かされています。
4.ブレない経営方針(独立、専門)
弊社は、「独立系の不動産鑑定評価の専門事務所」です。株式会社の形態をとっておりますが、出資は全て経営者個人が担っており、いかなる系列にも属しておりません。
また、売買の斡旋や仲介等、鑑定評価に関すること以外の業務は取り扱っておりません。「評価の相談に行ったら、評価はそっちのけで売却(仲介契約)を積極的に勧められた」といった類の誤解や他業務への利益誘導を避けるためもありますが、もとより専門性を極めることに邁進しています。
5.広島県トップクラスの実績を誇ります
弊社は、平成8年の開業以来、お陰様で評価書の発行実績は3,000冊を越えました。評価させていただきました物件も広島県全市町に及びます。
一般的な土地建物はもちろん、マンション、再開発物件、大規模商業施設、ゴルフ場、ホテル、賃料、立退料等に至るまで、その取り扱いは多岐に渡ります。
また、講演・セミナーも積極的にお引受けしております。
営業エリアは広島県内全域です。広島県以外の物件につきましては、物件所在県の有力な不動産鑑定士とのネットワークにより、全国対応が可能な態勢も整えております。
6.信用と確かな仕事を出発点と考えます
仕事のスタンス(軸)や「正確・迅速・丁寧」といった事務の基本は、銀行員時代に培われたものです。数字の怖さも身に染みています。
弊社が、特に大切にしておりますことは、ご依頼を頂戴する前の事前打ち合わせ(進め方や料金等)です。ご用命後は経過報告を怠らず、納期を厳守いたします。また、当然ながら、お客様の秘密を守ること(守秘義務)、セキュリティ、コンプライアンス等に万全を期します。
7.弊社にとって差別化とは
「あなたの会社に仕事を依頼するメリットは何ですか?差別化はできていますか?」こういったご質問をよく受けます。差別化は大変難しいことですが、私は、「不動産に関する知見を磨くこと」、「お客様のために心を砕くこと」を掲げています。
「頼んで良かった」とご評価いただけることが何よりの歓びです。
8.最後に(地を離るれば)
「地を離るれば人なし、人を離るれば事なし」これは、吉田松陰の言葉です。この言葉は、地理学や政治学とよく引き合いに出されますが、私は、人と不動産の関わりを示す名言であると思います。自然的特性として固定的・硬直的な不動産が、人と関わることによって社会的・経済的な意味を持ち、それは常に変化の過程にあります。
私も弊社の職員も、この仕事に打ち込むことによって「いささかでも皆様や世の中のお役に立ちたい」これが私どもの願いです。
代表者プロフィール
取得資格等
- 不動産鑑定士
- 1992 平成 4年
- 中小企業診断士
- 1995 平成 7年
- 宅地建物取引士
- 1989 平成 元年
- 旧労働省認定金財FP2級
- 1987 昭和 62年
- 裁判外紛争解決手続き(ADR)調停人研修 修了
- 2005 平成 17年
- CASBEE(建築環境総合性能評価システム)
不動産評価員 - 2014 平成 26年
学歴
- 昭和54年 2月
- 広島学院高等学校 卒業
- 昭和59年 3月
- 関西学院大学法学部法律学科 卒業
所属団体、役職務等
- 広島県不動産鑑定士協会(平成12~15年度理事)
- 広島県中小企業診断協会(平成16年度理事)
- 全国競売評価ネットワーク(平成20年度理事)
- 国土交通省・・・・・地価公示鑑定評価員
- 広島県・・・・・・・地価調査鑑定評価員
- 広島国税局・・・・・・・路線価等評価員
- 広島地裁・・・・・・・競売評価人、鑑定委員、民事調停委員
- 広島県社会福祉協議会生活福祉資金運営委員会委員
- 広島県中小企業再生支援協議会専門スタッフ
- 広島県及び広島市中小企業支援センターアドバイザー
- 広島県国土利用計画法土地価格審査員(平成23~27年度)
(令和元年5月現在)
主な職歴
- 昭和35年12月
- 広島県生まれ
- 昭和59年 4月
- 株式会社広島銀行 入行(約10年間勤務)
- 平成 8年 5月
- 有限会社 小川不動産鑑定 設立
- 平成17年 5月
- 株式会社 小川不動産鑑定へ組織変更 現在に至る
執筆活動等
- 地元経済情報誌の経済レポートに「キーワードでみる新不動産評価」を平成16年3月より月1回連載中
- 共著「広島地裁における民事再生法再生計画案の現状と今後の課題」 (平成15年11月)
- 不動産鑑定士からみた競売評価(平成17年5月 中国税理会会報)
- 不動産はリスク資産!~戦略的観点から見直しを~(平成22年広島経済レポート別冊 Vitamin)
- 不動産のリスク回避のためには一度は外部の専門家によるチェックを(平成23年広島経済レポート別冊Vitamin)
- 取材協力 「専門士業の利用法と選び方…不動産鑑定士編」(平成23年南々社「改訂版 広島の実力弁護士80人」)