コラム(詳細)

第226回「路線価でみる広島の地価(その4)」

2023.07/12

経済レポート2919号[令和5年2月28日]掲載

シリーズで、国税庁が公表している路線価でみる広島の地価をとりあげています。前回まで、広島と東京の価格差が拡大していること、東京銀座の価格は持ち直しバブル期超えをしていること、広島と東京の最高価格地点、全国各都市の比較をとり上げました
 今回はネットで入手可能であった平成18年との対比で、広島県内における各税務署ごとの最高路線価を基に県内の情勢をとり上げます。


(1)路線価が高いところほど上昇率が大きく、路線価が低いところほど下落率が大きい。

(2)平均の変動率は+43%

(3)西条、海田、広島北が35%程度の上昇で健闘している。


(4)最高地点を100とした場合の指数でみると次のことが指摘できる。
 ・全地点で格差が拡大している。
 ・最高地点と最低地点の格差も4から1へと拡大している。
 ・福山は33→12、呉は21→9と1割程度の水準にまで落ち込んでいる。


(5)上昇率及び下落率のトップ3は次のとおりである。
 
(6)上位5つ、廿日市9位、三次12位、下位3つは順位の変動がなく、変動があったのは次のとおりである。
 
 
 最後に、地価の変動については、上昇することをもって単に良いことであると評価を下すのではなく、「地価の上昇はその地域が活性化していることを表すバロメーターである」とする考え方(解釈)が、今は、主流となっています。

以上

 

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