コラム(詳細)

第164回「スポンジ化」

2018.05/15

経済レポート2670号[平成29年12月19日]掲載

  1. はじめに  空き家問題、所有者不明土地問題等、様々な課題を抱える不動産ですが、最近、都市の「スポンジ化」といった現象が指摘されています。この言葉は国土交通省の都市計画基本問題小委員会中間とりまとめ「都市のスポンジ化」への対応(以下、中間とりまとめといいます。)で次のとおり定義されています。
  2. スポンジ化がもたらす問題  スポンジ化はいったい何が問題なのか。中間とりまとめでは次の様に説明しています。
  3. スポンジ化がもたらす課題  都市のスポンジ化によって具体的には次の様な課題があげられています。
  4. 最後に  かつては、都市が無秩序に拡大していくことが懸念された「スプロール化現象」、都市がドーナツ状に郊外化していく「ドーナツ化現象」、バブル崩壊後は都心部の地価が下ったことやマンションの大量建設に伴う「都心回帰現象」がありました。
    このスポンジ化現象は、ゆっくり、小規模、多数でランダムに起こり、コントロールをしにくいことが特徴です。また、マンションでも立体的なスポンジ化が進む可能性があります。

以上

 

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